山田担御用改め 第二夜
こんばんは、りらです!
さてさてさてさて………今日はマジで心臓に負担来ますよ、救心飲みました???
一見沖田くんセンターじゃないかと思いきや、ダメージバカデカ&致死量の沖田くんが供給されるお話です。
出典は司馬先生の「新選組血風録」(株式会社角川書店, 2003)です。
<前髪の惣三郎>
近藤さんも土方さんもびっくりドキドキな、超絶美男子のお話です。
まあ普段から山田涼介を見ている我々にしたら、ちゃんちゃらおかしいわけですけれども。
へえ……超絶美男子…山田きゅん、この役でも良かったんじゃ…?(燃えよ剣にはおそらく出ないけど)
って一瞬思ったんですが、読んでみたら全然違いました。すいませんでした。やっぱり沖田総司で間違いないです。ハイ。すみません本当に。
何がどう「違う」のかは上手く説明できないんですが、いや説明しようと思えばできそうな気もするんですが、とんでもなく長くなってしまうので、ご自身で読んでいただいて感じて欲しいです。
まあ簡単に言うと、この章の題材は隊士同士の、つまり男同士の色恋です。
好きな人はめちゃくちゃ好きなやつです。
残念ながらそちらの趣味が無いもので、本格的に興奮したりはしないのですが、まあそれなりに興奮しました。(???????)
それでは例のごとく、沖田くんを切り抜いていきます。
(土方)「なにをしている。童に遊んでもらっているのか」
(沖田)「いやだなあ。こんな子供達に遊んでもらってもちっともおもしろくない」
嘘、ですよ…………沖田くんは、子供たちと遊ぶのが大好きなんです。子供に好かれる人です。清らかな沖田くんは、大人と小難しい話をするよりも、そっちの方が好きなんだろうなあ。
「あの一件は、私にはにが手ですよ。男が男を追っかけるなんて、私にはわからないな」
惣三郎に惚れて追いかけまわしてる田代という男と、惣三郎本人はいわゆる同期でして。その入隊テストで審判をしたのが沖田くんなんです。
この審判の件で尋ねたいことがあって、土方さんが二人の名前を出した瞬間、この反応。
沖田くん、衆道(男同士の恋愛)の話になると途端に元気なくなるんですよね。おそらくマジでどうしたら良いのか分かんないんだと思う。
「私は、あのふたり、どちらも嫌いだな、顔を見るのも。そうだな、声をきいてさえ、こう、ぞっとする。土方さんは、どうです」
そ、相当嫌いじゃねーか…………ここまで嫌うこと、ある…?
生理的に無理なんじゃん……ちょっと笑っちゃうんですが笑
そして惣三郎が美しすぎるあまり、男たちがドロドロし始めます。
どう考えても良くない。隊の風紀が乱れますよね?
遂に土方さんが動くのですが、あろうことか、惣三郎に田代を斬るように命じます。
この時点で既に二人は関係を持ってますから、恋人を斬れと言っているようなものです。
ただ、惣三郎もそれなりにおかしいので、「やってみます…」とか言います。
当日、惣三郎が見事田代を斬ったのを見届けた土方さんと沖田くんは、静かに現場を去ります。
しばらくしてふと立ち止まる沖田くん。
「そうだ」と、この男はつぶやくようにいった。「用を思いだした。ちょっと中洲(惣三郎が残っている場所)までひきかえしてきます」
この男の用がどういうものか土方にはわかっている。
どういう意味か、わかります……???震涙
<三条磧乱刃>
井上源三郎さんが登場します。今回の「燃えよ剣」ではたかお鷹さんが演じますね。
近藤さんたちと同郷ながら剣は苦手で、半分隠居中の謙虚な癒し系おじさんです。
それから、国枝大二郎という新入り隊士も主人公です。
(沖田は)気さくな男だから、たれかれなしに話しかけた。
「沖田先生」
みながそういうと、
「先生はよしてくださいよ」
そんな調子である。
この時沖田くん、まだ22歳くらいです。先生……一生愛す…
この、沖田先生に、国枝くんは先ほど出会ったじいさん(井上さん)の正体を尋ねます。
(沖田)「はて、いくつぐらいの人でしょう」
(国枝)「さあ、六十くらいでしょうか」
これを聞いた沖田くん、全然見当がつかず困惑してるんですが、国枝がじいさんの言っていたことを復唱すると、突然弾けるように笑いだします。
「わかった。井上の源三郎さんだ。しかしひどいなあ、あんたはそれだけでも隊則違反で切腹ものですよ。井上さんは六十じゃありませんよ。なるほど隊じゃ飛びぬけて年配だけど、それでも四十三、四です。しかし、六十とはよかったなあ」
沖田先生が、笑っている!??!?!きゅん♡♡♡
国枝くん大丈夫!??惚れたね!!?沖田先生は衆道がお嫌いだから気持ちは秘めておくんだよ!??
本当に、気さくな人だよね…こんな感じで隊士をリラックスさせて色々情報を拾って、まずいものは即刻土方さんたちに報告、だものねえ。油断のならない人ですよ。
でもどうしようもなく好きですよ。沖田さんになら何でも言っちゃいそう。
「あの……黙ってたんですけど…なんかもう抱えきれなくて……」
「どうしたの、言ってごらんよ(天使の笑顔)」
「自分、実は長州の間者でして……あの、でももうやめます、こんなこと。先生のこと裏切るの、耐えられないんで(照)」
「そうかあ(天使の笑顔)」
翌日門の前に私の死骸が転がってるんですよね(遠い目)
鎖を着込んだ姿をみて土方がおどろいた。
(土方)「なんだ、夜中、その恰好は」
(沖田)「別にすき好んでやっているわけじゃありませんよ。あなたが悪いんです」
(土方)「おれが?」
(沖田)「井上さんの一件。ああいう物の言いかたをすれば、当人は死勇をふるいますよ」
ある一件があって、井上さんと国枝くんは大冒険に出かけます。なかなかに死亡フラグが立ちまくっていて危なっかしいので、読み応えあります。
沖田きゅんはこれを救出しに行くわけですよね。彼らには無理だとわかっているので。
ここで土方さんに「あなたが悪いんです」って言えるのすごくないですか、めっちゃ笑いました。
恐怖政治の筆頭である歳ちゃんにここまでガツンと言えるのって、沖田くらいじゃないですか?
<海仙寺堂異門>
これはあんまり出てこないんですけれでも…ちょっと可愛いので。
長坂小十郎という会計方が、ある女からの手紙を沖田に見せたシーン。
まだ二十を幾つも越していない沖田には、女というものへの憧憬がうせていないようであった。
手紙の内容を、微塵も疑わずまるっと信じます。ここが可愛すぎるところです。
それだけでは終わりません。
その後土方さんにこの一件を何気なく話したところ、
「総司、正気かね」
と言われます。訳すと、「お前、バカじゃねえの!?!!?!?!」です。
その上、
「一番隊は、組頭も組下も、人の好い馬鹿がそろっている」
とまで言われます。散々言われ放題です。
沖田きゅん、なんと、ふくれて見せたりします。
坊ちゃんいけませんよ、そういうことをしては!!!!!土方さん、どうにかなってしまいますからね!?!?
それではまた明晩。
「新選組血風録」、気になった方がいらしたらぜひ!