推しが刃を握るなら

守備範囲が広すぎて息切れしているオタクです。

POP×STEP!?が東京に「令和」を連れてきた話①

こんにちは。りらです!

 

約3週間前、2/5に満を持して産み落とされたSexy Zoneの最新アルバム「POP×STEP!?」。

あまりの名盤っぷりに言語障害になってしまい、ここ数週間「ウ……ウ……」としか発することができなくなってしまっていたので、今の今まで何も言及できませんでした。

 

ポニーキャニオン様は何を隠そう『神』なので、発売のちょっと前からまさかの全曲試聴をさせて下さるんですよ。やばくないですか!?

この太っ腹なサービス精神というか、男気がとっても好きです。あとカラオケに本人映像を提供してくれているのもとっても信頼できます。世界一優しいです。

 

で、試聴させて頂いた時点で、もう私は異変を察知していた。

 

あれ……これ……もしや…

 

ハズレ無しでは!???!??!?

 

私はオタクを公言しているものの好き嫌いが非常に激しく、推し関連のグッズや円盤でもきちんと魂に刺さってこない限り財布を開けないめんどくさい女なんですよ。

意外なことに盲目な浪費はしないんですね。ここだけの話、ライブでは顔のうちわ滅多に買いませんし(小声)

それゆえ、個人的に「あれ…ハマる曲が極端に少ねえ…」とか「ハズレが多い…」とか少しでも思ったCDは買いません。

もちろんCDを沢山買ったら推しが喜ぶだろうし、推しの生活がちょっと潤うかもしれない。推しのお仕事も増えるかも知れない。いわゆる「貢ぐ」タイプのファンの子たちが山ほど同じCDを買って推しを応援している姿は純粋にかっこいいと思う。尊敬してる。それと同時に、感謝もしてる。

 

でも、色んな界隈に推しが取っ散らかっている私みたいな人間が、見境なく全ての推しを扶養しようとしたらどうなると思います?

 

その先に待っているのは、死…でしょ?

推しも嫌だと思うんです、不気味だと思うんです、自分たちに貢ぐために一人のオタクがこの飽食の時代に餓死したら。

 

私は推しのために推しを消費しているのではなく、自分のために推しを消費している。他でもない、私自身を幸せにしてあげるために「好き」なものを買い与えて機嫌をとっているに過ぎません。

 

 

あれ、今日何の話するんだっけ?

あ、そう!!!!!!!!セクゾの最新アルバム!!!!!!(忘れるな)

そう、だからね、今回のアルバムは、ハズレ曲がゼロなんです。個人の見解ですが。

正直J-POPにあまり詳しくなく、どの作曲家さんがどうとか、この人の作詞がどうとかよくわからないんですよ。

でもSNSでのみなさんの発言によると、「とんでもなく強烈な布陣」なのだそう。

現代J-POP界の最強カードを集めた、誰もが羨むお贅沢なアルバムということですね。

 

それからもう一つ、私はセクゾに関してはド素人です。

一応メンバーの特徴はある程度わかっているつもりだし、ライブにも行ったことがあります。ただ、単純に、知らんことが多いです。ストレートに知識の問題。

聞いたことない曲は多いわ、見たことない衣装は多いわ、知らないエピソードもまだまだある。毎日が勉強の日々です。

ふまけんに関しては、当然のように「キャンディ♡キャンディ」のアンソニーとアーチーだと思って見ています。

 

そんなセクゾ素人の私の目線で、POP×STEP!?という歴史に残る素晴らしいアルバムの感想を、一曲一曲大切に書いていきたいと思います。

生あたたかい目でお付き合いください。

 

1. 極東DANCE

ハイ、来ました。タイトルを聞いた時点で大勝利を確信して軽率に日の丸国旗を振ってしまった鮮烈なリード曲。少し右がかった一部の層に突き刺さります。

2020年、東京オリンピックが開催されるこの年に、彼らはこんなコンセプトを掲げて戦うわけですね。みなさん、素直に負けを認めましょうね?

「Tokyo music 召しませ 極東Dancing」

ここまで小気味よく日本のスピリットを揺らしてくるサビ、これまで無かったじゃん…?

泣くよ、もう。

「抗うでも争うでもな」く、「慄くでも怯むのでもな」く、誇り高く舞い上がるんですよ、Spirits of NIPPON!!!!!

メンバーの抜刀シーンが見られるのも、これまた一部の層は鼻血もんですよね。

本人たちはどういう気持ちでやってたのかわからないし、小さい男の子がやるチャンバラのつもりだったかもしれませんが、我々には見えるのよ、あんたらのドラマが。背後に、様々な、アツいドラマが見えるわけですよ…!

それぞれどんな家に生まれて、どんな生き方をして、何のためにこの剣を抜くに至ったのか。血を流せ、セクシーゾーン!!!(ここで私の鼻から血)

MVの赤と黒を基調とした衣装もこれまた大変に…よきかな…。参戦服のカラーパレット、決まりました。

メンバーのマリちゃんが『極東』という表現にちょっと引っかかりを感じているところも含めて、インテリジェントでクールなSexy Zoneの『今』にぴったりな楽曲だと思います。

 

 

2. 恋のモード

きゃんわいいい♡♡♡普通にプリキュアの主題歌です。

キャラメルドリームとかチクチクハートに続くぷるるんプリチーソングかな。

脳内のイメージカラーはもちろんキュートでスイートなピンク。無敵です。

ちょっとでもきゅるるんすると完璧な美少女戦士になりがちなのもセクゾのすごいところだと思うんですよね。

成人男性が平気で真っピンクの衣装着て出て来たりするからね?しかも似合いすぎだからね?

「うわあ、恋って可愛いな♡」って思わせちゃうよ、この砂漠女に。

 

 

3. 禁断の果実

ウッ……………!!!!!!!!!!(滝涙)

これのせいであたしは…!!!!2週間もの間カオナシになったのよ!!人の人生どうしてくれるの!!!!!!!(鼻息)

これぞ、ザ・昭和歌謡、そしてザ・ジャニーズ

そうそうそうそう!!!こういうのを歌ってなんぼよ、ジャニーズは。

この曲を与えられたことを知って、「あ、セクゾってすごいんだな」って改めて感心した。これは間違いなくジャニーズお家芸の系譜にある曲で、いずれ年末の音楽番組かカウコンか何かでずらりと並んだ選ばれし麗しの若い衆たちによって歌われなければならない宿命を背負った曲。

いわゆる、『ガラスの十代』や『仮面舞踏会』に続くと言いたいのです。

ジャニーズって、良くも悪くも「昭和」の文化だと思っていて。

昭和から平成前期には彼らが一世を風靡して、市場を独占していたわけですけれども、平成後期に入ってからは洋楽やらK-POPやら、外からの音楽流入が激しくなって、人々の興味関心の対象がより分散されるようになったじゃないですか。

ある意味、ジャニーズ独り勝ちの時代が終わったというか。

昭和に日本を席巻し、平成後期に独り勝ち時代が終わり、令和には完全に滅びる文化だと、そういう風に思っていました。

ジャニーズは令和も生き延びられるのだろうか。

でも、この『禁断の果実』を聴いた時、「ああ、まだいける」と思った。

この曲は全盛期を彷彿させる原点回帰。これから先もまだまだジャニーズは私に夢を見せてくれる。そう確信してしまうような、心底「かっこいい」曲です。イントロから痺れが止まりません。

他Gの坊やたちは、この曲をもらえなかったことを、ハンカチ噛んで妬いてなさい。

大体ジャニーズに「俺はジゴロ」って歌わせたりして大丈夫なんですか!??!(にっこり)(全G全員にこのセリフだけでも歌わせたい)

昨晩聴きすぎて布団に入ってからもずっと脳内でこの曲が流れてまして、もう寝よう…と思うのに菊池風磨に『何を隠そう俺は…!??!??!?』って煽られると全力で

「ジゴロ―――――――――――!!!!!!」

ってレスポンスしてしまうなどして朝方まで寝付けませんでした助けてください。

ところで1番のジゴロと2番のジゴロ、あんたはどっちに抱かれたい!?

 

 

4. Honey Honey

はちみつたっぷりの魔法の美容液、お待たせしました♡

うるうる、ぷるぷる、ツヤツヤになれちゃいますよ♡

ヘアカラーはハニーゴールドでよろしいでしょうか?♡

まじで一回聴くたびに肌綺麗になるよ。愛くるしいその笑顔にとろけちゃってんのはこっちだっての!!!!!Honey Honey Chu させてください!!!(逮捕)

 

 

5. タイムトラベル

あの、確認なんですが、これ、東方神起が歌っているわけではない???あ、違いますよね???セクシーゾーンですよね??おっかしいな…チャンミンの声聞こえるんだけど。

三十代に入って、落ち着いていて渋みのある大人の色香を漂わせるようになってきた最近の東方神起のテイストに、非常に近いんです、不思議なほど。

良い意味でジャニーズとかポップスの範疇を颯爽と超えていってしまっている、お得意の洒落すぎソング。

これって、シチュエーションとしては同窓会かなあ?学生時代に告白してあっけなくフラれた同級生に再会する話だろうか。もしくは告白していない…?でも「大事故の痛み」がチラつくって言ってるしな。

まあ解釈は自由だけど私はそういうことにしてます。

セクションの締めに度々出てくる「~なのでしょうか」という表現、浮足立って焦っているのに必死で平静を装っている感じがすごくよく出ていますよね。

彼はきっと何年かぶりに会った彼女の相変わらずな美しさに怯んでしまっているし、「ずっと好きだったんだぜ…ハア、やば」状態で内心あたふたしているんでしょうけど、彼自身とっても素敵な男性に成長しているんだと思います。''あの''マドンナにふさわしいほどに。

そんな彼の姿が気になった彼女がそっと距離を縮めて言うわけですね

「この後二人でどう?」

それに対して

『これは現実なのでしょうか…?』

かわいい…!!!!!かわいすぎるよ!!!!!そんなに顔が良いのに何緊張しちゃってんの…!!!!大丈夫今日のお前は最高にキマってる!!行ってこい!!あたしのことは良いから!!!

 

6. Blessed

何!?韓国ドラマ!!???主人公が扉を開けて驚いた顔…!!突然フリーズする画面!?次回に続く…!??

と錯覚するようなイントロ。洒落過ぎてねえか?(滝涙)

ひんやりして不穏で、ドラマチック。

他の楽曲と比べて、かなり温度が低い印象。すごくシャープで、前衛的。

まさにセクゾにしか歌いこなせない曲。

正直お洒落過ぎて何も語れない、変なこと言えない。もはや「神聖さ」まで感じます。

 

7. BLUE MOMENT

「思い出はしょっぱくて 甘く苦い 人生のスパイス」

うんうん、そうだよね。思い出って、まさに人間を作っていくものだから。

育ってきた環境や学生時代の青春って、大人になった時に確立する性格や人間性の隠し味ですよね。

なんかさ、これ聞くとさ、思い出すんだよね。あの輝いてた日々。

高校時代、印象的だった5人の男子。何年経っても、忘れられないクラス。

クラスの人気者の健人くんと風磨くん。かっこいいのにやんちゃで騒がしくて、体育でもテストでも、いつも競ってたっけ。犬猿の仲なようでなんだかんだ腐れ縁で。女子にモテモテなのに、男同士でつるむのもまんざらじゃなさそうで。

バレンタインには数え切れないほどのチョコもらったりして。ホワイトデーには二人ともちゃんとお返ししてたな。私も勇気出してあげてみれば良かった。

あと斜め前の物静かな勝利くん…ふとした時に眼鏡外した顔が思いの外整っててびっくりしたっけ。一時期ちょっと気になってたな。シャイで寡黙なのに、話しかけてみると案外優しく答えてくれるんだよね。もっとお喋りしてみたかったけど、綺麗な横顔をただ見つめていたい気持ちが強かった。

そして聡ちゃん。家が近くて親同士も仲良かったら、よく一緒に帰ったり、勉強したりしたな。一緒にいると気取らずにいられて、いつも私のくだらない話で笑ってくれたね。今頃どうしてるのかな。3年の2学期に、遠くの町に引っ越しちゃったっきり。地元に帰った時にでも、連絡してみようかな。

最後はマリウスくん。3年の始めに突如転入してきた帰国子女。最初は日本語もあまり上手じゃなくて、健人くんや風磨くんにからかわれてたよね。でもマリウスくんは、私たちの知らないことをたくさん知ってた。日本の外の、広い世界を教えてくれた。今の私の基礎は、間違いなくマリウスくんが作ってくれたよ。

 

以上、私の青春エピでした。ちょっと羨ましいでしょ?

嘘みたいだけど、本当なんだよね。確かに私が…パラレルワールドの私が過ごしたBLUE MOMENTなんです。

今このブログを書いている世界線に生きる私は、女子校出身です。高校時代男子と話したこともありません。

みんな逃げて……………(鳥肌)

 

 

ちょっと、文字数見てびっくりしてるんですが、5000字超えてるんですよね。へへ。

さすがに長すぎるのでここで一旦分けます。

次の記事に続きます!